頚城山塊(新潟) 三ッ山(1031.1m) 2021年4月17日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:01 ゲレンデ下端(スキー場駐車場)−−5:35 ゲレンデから離れる−−5:45 三ッ山 5:51−−5:56 ゲレンデ−−6:17 ゲレンデ下端(スキー場駐車場)

場所新潟県妙高市
年月日2021年4月17日 日帰り
天候小雨
山行種類残雪期の籔山
交通手段マイカー
駐車場池の平温泉スキー場(今シーズンの営業終了後)の駐車場を利用
登山道の有無無し
籔の有無残雪に埋もれて藪無し。ただ、雪解けした場所を見る限りでは無雪期の藪はそれほど酷くなさそうだった
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメント妙高周辺の登り残した小さな山。朝から雨の予報だったので雨でもいいかと思える山として選択。もっと残雪があるかと思ったら麓では雪は皆無で、藪を回避するため計画を変更して池の平温泉スキー場ゲレンデから登った。ゲレンデ下部は雪は皆無で雪が登場したのは標高980mから。ゲレンデから山頂までの杉、唐松植林も雪はギリギリしか残っておらず1週間後には雪が消えていると思われる。地形図通り山頂は緩斜面の一角でピークは無く読図で三角点を発見するのは非常に困難。三角点はギリギリで地面が出た場所にありGPSの助けで発見できた。近くには「富士吉田 2021.4.10」と書かれた赤リボンあり。山頂を示す物体はこれのみだった




池の平温泉スキー場駐車場(今シーズンの営業は終了) 小雨の中、ゲレンデを登る。雪は皆無
リフト沿いに轍あり 標高950m付近で南側のゲレンデに乗り移る
標高950m付近のみ路面状態が良好 標高1000m付近。谷を越えて南へ
標高1000m付近の谷。ゲレンデのおかげで簡単に越えられた 標高1040m付近から上に延びるゲレンデ
標高1040m付近でゲレンデを離れて南へ 最初は杉の植林
次は唐松植林 この付近の藪は椿らしい
緩斜面で読図困難でGPSの助けを借りることに GPSが示した三ッ山山頂部。僅かに平坦で肩を形成している
苦労して三角点発見。ギリギリで雪が解けていた GPSの誤差は11mだった。この程度の誤差だから三角点を発見できた
少しでも離れると三角点は目視不能 北側から見た三角点周辺
1週間前に付けられた赤リボン 帰りは最短距離でゲレンデへ向かう
ゲレンデに出た 標高950m付近のゲレンデ分岐。左へ
雪の無いゲレンデを下る 駐車場到着
ゲレンデ入口の看板。登りでは通らなかったので読めなかった


・妙高、火打周辺で未踏は自衛隊演習地内を除けば老山と三ヶ山だけとなっていたことはしばらく忘れていた。標高が高い老山ならばまだ雪はたっぷりありそうだが今週末は天候が悪い。日本の南北を挟むように低気圧が接近し強い南風が予想され、朝から雨の予報。笹ヶ峰への県道は公式開通は今年は4月20日だそうだが既に除雪が完了して今週末から高谷池ヒュッテの営業が始まる。よって老山のアプローチも可能だが、笹ヶ峰から斜面取り付きまで林道歩きが長く、長い時間雨に打たれることになる。雨が確実な状況では長時間の山行は避けたいところ。

・そこで候補に挙がったのが三ヶ山。妙高の東斜面にある小さな山でスキー場の近くにある。過去の経験では妙高火打は本州内でも4月の残雪量は最高に近く、三ヶ山でもまだ十分な雪が期待できると予想した。ちなみに標高は1000m強で、先週の岐阜西部ならもう完全に雪が消えている高さである。

・ルートは真東にある別荘地らしき地点から斜面をまっすぐ上がることにした。雪さえあれば藪の心配はない。

・前夜はまだ雨は降っておらず、長野県から妙高に入ると薄雲の向こうに月も見える状態であった。もしかしたら明日朝はまだ雨は降らないかもと期待したが、残念ながら夜中から雨が降り出してしまった。

・起点として考えていた別荘地内は予想外に雪は皆無で藪漕ぎが確定。これなら北側のスキー場のゲレンデを登るのが得策を考えて計画変更。いもり池付近で車中泊して夜明け前に池の平スキー場最南端のリフト駅へ。予想外にリフト前駐車場には車が複数台駐車していて、スキー場の今シーズンの営業は既に終わっているが、まだホテルらしき建物内部の片付け等で関係者が寝泊まりしているようだ。まだ早朝であるし下山するのも朝7時前になるだろうから問題なかろうとカッパを持って出発。出発時はかろうじて雨は降っていなかった。面倒なので林道入口まで行かずに直接ゲレンデに登った。妙高には雨雲が垂れ込めて標高が高い山頂部は見えないが、そこまで上がるとまだ雪で真っ白だ。さて三ツ山は雪が残っているだろうか。もし無い場合の藪の濃さはどうであろうか。雨で濡れた藪漕ぎはできれば避けたい。

・ゲレンデに出ると雪は皆無。地形図で林道がゲレンデ内を延びているがその通り。でもすぐに路面が荒れて普通車では走行不能な状況に。下から歩いて正解であった。歩いていると雨が降ってきたのでカッパの上着を着た。風が弱いのでカッパのズボンは今の雨量なら不要だ。

・三ッ山はスキー場より南にあるのでどこかでルート変更する必要がある。地形図ではスキー場ゲレンデの範囲が書かれていないので不便だが、とにかく南に行ける場所があれば南に移動しよう。ちなみにゲレンデのすぐ南には沢が流れているようで水音がしていた。最初の難関はこれを渡ることかな。今回は長靴なので楽ではある。

・雨が降っているので地形図はほとんど見ないでゲレンデを歩いたが、標高950m付近でゲレンデが分岐して南へ向かうものが登場、そちらへ入る。地形図では車道が南西へ進路変更する箇所だ。地形図では破線が描かれた尾根に乗るとそこにもゲレンデが延びていた。

・標高1000m近くになってやっと雪が登場。南側の斜面にも白いものが見え、どうやらゲレンデを離れても藪漕ぎをしないで済みそうで一安心。標高1040m付近でゲレンデは左カーブしてさらに尾根を南へ乗り換えるが、そのカーブでゲレンデを離れて山頂を目指すことにした。幸いにしてここも残雪があって藪は皆無だ。

・最初は杉の植林で、その先は広範囲で唐松植林帯だった。積雪は既に50cm未満と思われ、所々に地面が見えて椿藪が顔を出していた。それほど密度は高くないので無雪期でもいけそうな感触だった。その藪が出た場所は僅かで、その先はかなり薄くなった残雪が続く。

・地形図では三ッ山はピークではなく緩斜面の一角であり読図で三角点を探し出すのは非常に困難。今回は最初から読図は諦めていたので適当な場所でGPSに山頂の緯度経度を入力して山頂の位置を確認するとほぼ真東と出た。緩斜面を適当に歩いたが登り過ぎていたようだ。方位磁石で東を確認して緩やかに下っていき、明らかにさらに傾斜が緩んで平坦近くになった場所が山頂だとGPSのお告げがあった。

・山頂付近は植林と自然林の境界付近で僅かに自然林側だった。残雪は微妙で地面が出ている箇所も結構あり、もしかしたら三角点が出ている可能性があった。しかしピークが無いので三角点を探すのが大変。こうなるとGPSしか頼れないが誤差があるのでピンポイントではなく面で探す必要がある。できるだけ残距離がゼロ近くになる場所を探し、その周囲10mくらいの範囲で目を皿のようにして三角点の石を探した。もし雪の下なら探すだけ無駄であるが、その範囲は東側半分くらいの地面が出ていた。当然ながら雪が無い場所で三角点を探していたが、偶然にも僅かに雪が残った場所で白い杭を発見! 三角点を示す杭かと予想してその近くを丹念に探すと雪がギリギリ消えたエリアで三角点を発見! 石は地面から5cm程度しか頭を出しておらず、おまけに上に蔓が生えたり苔が生えたりで地面に同化して発見が難しい状態。自分でもよく見つけたもんだと感心してしまうほど。

・三角点近くに山頂標識や目印が無いかと立木を見渡すと新しげな赤いリボンを発見。近寄ってみると「富士吉田 2021.4.10」と書かれていた。ちょうど一週間前の土曜日であり、もし富士吉田からこんな山に来たとしたら私のような物好きに違いない。三角点から20m程度離れた木に取り付けてあり、今で三角点がぎりぎり雪から出ている状態なので、おそらく1週間前はまだ三角点は雪の下で見当たらなかったのだろう。それでもこれだけ三角点に近い位置に目印を残したと言うことはスマホ等でGPSを使ったのだろう。

・往路では少し高いところまで登って遠回りした格好になったが、帰りはゲレンデまで最短距離で歩くように等高線に沿ってトラバースして往路でゲレンデから離れたカーブにぴたりと出ることができた。

・往路のゲレンデを下って駐車場到着。帰りは林道を最後まで下ったら林道入口=ゲレンデ入口には「これよりスキー場管理地(私有地)になります。許可の無い車両の乗入れ・駐車、山菜取り等を目的とする入山、無断での花火等の駐車場の使用は固くお断りします」との看板があった。登山はダメとは書いていなかったが、常識的にはスキー場利用客以外はダメということだろう。往路ではここは通らなかったので気付かなかったが、この記録を参考に三ッ山に登る際は起点を変更した方がいいだろう。おそらくこのリフト起点より一本南側の尾根にもゲレンデが延びているはずで、別荘地から適当に藪を漕いでそちらのゲレンデに出るのが無難であろう。

 

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